ひびのもよう

ふくしまの伝統とみらい、技を生かした新しい価値づくりへの挑戦

福島県浪江町に伝わる「大堀相馬焼」は、ひび割れ、二重焼き、駒の絵などが特徴の国指定伝統的工芸品です。2011年3月の東日本大震災と原発事故により23軒あった窯元はすべて町外へ避難を余儀なくされましたが、一部の窯元は各地で窯の再興を果たしています。
その「再興」をテーマにしたPRプロジェクトとして、大堀相馬焼の伝統と革新、伝統技術を生かした新しい価値づくりへの挑戦を目指し、特徴の一つである“貫入”のひび割れ模様を切り口に、民窯として栄えたルーツをもつ大堀相馬焼が日々の生活に浸透していく様子(模様)とかけ「ひびのもよう」をタイトルとした展示販売を開催致します。 貫入を入り口として、ライフスタイルの移り変わりなども含め、大堀相馬焼をより多くのお客様に知って頂ければ幸いです。

※大堀相馬焼の伝統的な技法「ひび割れ貫入」
素材と釉薬との収縮率の違いから、焼いた時の陶器の表面に繊細な音を伴って細かい亀裂が入ります。これを貫入と呼びます。大堀相馬焼はこの貫入によって「青ひび」の地模様が刻まれます。

COTO MONO MICHI AT PARK SIDE STORE 展示販売

日程:1/18(月)-1/31(日)
開催場所:COTO MONO MICHI AT PARK SIDE STORE 〒550-0003 大阪市西区京町堀1-15-23 1F
営業時間:11:00~19:00 定休日:無休
参加事業者:京月窯、あさか野窯、いかりや商店、陶徳窯
作品には限りがあります。器との一期一会を楽しんでください。

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窯元紹介

窯元紹介

陶徳窯 10代目 陶正徳


福島県双葉郡浪江町で300年以上続いてきた窯元「陶徳(すえとく)代表・陶正徳」 現在は郡山市で事業を再開。「陶」という名前で代々続いてきた大堀相馬焼の技術を受け継ぐことと、伝統を活かしつつアレンジし、今の時代にあった作品を伝えていく。

京月窯

近徳 京月窯 15代目 近藤京子


今から300有余年前の元禄年間に「陶工7人衆」の一人として陶芸の道に慎み、後の大堀相馬焼の礎を築き上げた京月窯。現在まで受け継がれ、第15代目の窯主を初の女性窯主として継承。女性の視点ならではの生活に密着した「遊び心」を作品に取り入れる。

あさか野窯

あさか野窯 初代 志賀喜宏


浪江町で先祖代々の家業として受け継ぎ16代目。長い伝統の中で、移住を余儀なくされ郡山へ移し“あさか野焼”と名付け初代窯主として作陶を再開する。伝統の技術と屋根瓦の産地である郡山の土で新しい作品を手がけられる。

いかりや商店

いかりや商店 13代目 山田慎一


浪江町で13代目続いた窯主。震災後、白河市に移転し新しい土地で作陶を再開する。大量生産ではない大堀相馬焼の魅力を伝えるために、県外や若い人のインターンを受け入れ伝統技術が途切れないよう伝播する役目を自ら担う。