手書友禅の「引染」という刷毛を使う技術で染められたストールです。
朝焼けや夕焼けの空をイメージした色でグラデーションに染めたものを、全4色で展開されています。それぞれ3色の色を斜めにぼかしながら染めています。
色が斜めに変化しているため、巻いた際にどの色を前面に出すかで印象が変化します。その日の気分やコーディネートによって雰囲気を変えられる使いやすいストールです。
またリネン生地のため、爽やかな風合いで暑い時期の日よけにもぴったりです。
友禅の染料を幾度もひきのばし染め上げる美しいグラデーション
手書友禅の「引染」という刷毛を使う技術で染めています。張り木という、木に針がずらりと並んでいるものに生地を挟み、それを紐でポールにくくりつけ、生地がピンっと張った状態にします。
生地にしわが入ると、染料が溜まってその部分だけ色が濃くなってしまいます。
そのため伸子という細い竹の先に針がついたものを生地にさし、しわを伸ばします。染料をふくませた刷毛で何度も繰り返し生地に色を引きのばすことで丁寧に染められています。
緻密に計算された「イメージ」を表現する技術
京友禅では有職文様や四季の草花を染めたものが多く、製作工程は分業で、およそ20種の専門職人の技術によって1枚の着物が完成します。
「染工房正茂」さんでは職人の上仲正茂さんがほとんどの作業を一人で行われています。すべての工程を1人で行うことで、お客様の「想い」を具体的に表現されています。
作家がひとつひとつ丁寧に手作業で描いたり、染めたりしています。大量生産の商品とは違い、柄の大きさ、色、位置が写真とは異なる場合があります。
同じデザインでも微妙に違う世界にひとつの一点ものです。手作業ならではの味、雰囲気を楽しんでください。
サイズ | 約500mm × 2000mm
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重量 | 約115g
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素材 | リネン(麻100%) |
- 全て手作業なので同じ配色でも濃度、ぼかし具合が異なります。
- お洗濯はクリーニング店とご相談されるのをお薦めしています。手洗いも可能ですが、長時間、濡れた状態での重なり、摩擦にご注意ください。色落ち、色移りの原因となります。
- 房は横糸を抜いているだけですので、ひっかり、ほつけにご注意ください。
産地紹介
INTRODUCTION
京都/京都
長い歴史と様々な伝統を誇る地「京都」には、職人が丹精込めてつくりあげた素晴らしい工芸品がたくさんあります。
また京都が誇る伝統産業は、千年を超える歴史の中で、時代時代の作り手と使い手が刺激し合うことで一層磨き上げられ発展を続けてきました。
そうして生み出された多種多様な製品は、茶道、華道、香道、能・狂言をはじめとする伝統文化を支えるとともに、衣食住など市民生活のあらゆる場面に溶け込み、京都の豊かな生活文化を形成しています。
さらに現代においては、その精緻な技が先端産業などにも活かされ、京都はもちろん日本の文化、産業の発展に欠かせない役割を果たしてきました。
ブランド・企業紹介
INTRODUCTION
染工房正茂
手描友禅の技術を用いて、身につけた人が「たおやかな気持ち」になれるようなものづくりを心がけられています。
題材には草花を好んで描かれていますが、ひとに優しく寄り添い、心にゆとりを生み出す、そういう力が自然にはあるのだと感じて制作されています。
技術だけでなく草花への眼差しも受け継ぎ、日々制作に励みたいと考えられています。
職人:上仲 正茂
972年京都に生まれる。幼少の頃より絵を描くことが好きで、職人である父の影響もあり中学卒業の頃には自然と着物に絵を描く職人を目指すようになる。
1991年京都市立銅駝美術工芸高等学校日本画科を卒業し、重要無形文化財(人間国宝)「友禅」保持者の羽田登喜男氏に師事。
2004年13年間の修業を経て独立。2013年京もの認定工芸士「京友禅」に認定。2019年平成19年作の染額「飛天」が九頭竜大社に奉納される。